iPadでスタイラスペンを使用した手書きを行う際に抜群の書き心地を実現してくれるペーパーライクフィルム。
長期間使うと寿命を迎えます。今回は1年半ほど使用した後のペーパーライクフィルムの現状と、剥がした感想、今後どうするのかを解説します。
こちらの使用感はこちらの記事「ペーパーライクフィルムの寿命はどのくらい?」にも書いています。
結論から言うと、「着脱式のペーパーライクフィルム」に変えましたので、その使用感などもレビューしていきます。
ペーパーライクフィルムを買いたいけど本当に良いのか、寿命はどのくらいなのか、手書き以外にも使いたいけど貼っても大丈夫なのか悩んでいる人に役立ててもらえればと思います。
今装着しているのはこちら
JPフィルター専門製造所 iPad 10.2 用 保護フィルム
紙に書いているかのような書き心地とペンを走らせた時の音は初めて使ったときは感動しました。自信を持っておすすめできます。
約2年使用した現在の姿がこちら
表面は写真では分かりにくいですがかなりツルツルになっています。わざと汚しているわけではありませんがまあ汚い状態です。
ペーパーライクフィルムの欠点
ペーパーライクフィルムを貼ってスタイラスペンで書いた時の書き心地は鉛筆で書いているかのようで気持ちが良いです。
ただし欠点もあります。
画面のクオリティが下がる
全体的に曇ったような画面になり、ブラウジングや動画視聴には正直向かないです。
元の状態を知っているなら曇っているのが気にならない人はいないと思うのでかなりのマイナスポイント。
ただし用途が手書きメインの人なら気にならないかも。私は動画視聴や調べ物などでのブラウジングもするので正直ずっと気になっていました。
指での操作でペーパーライクフィルムの表面を無駄に削っている
ペーパーライクフィルムはスタイラスペンで書いた時に抵抗になるように表面がザラザラしています。そのザラザラは使用するごとになくなりツルツルになっていきます。
指で画面にタップしたリスワイプ操作をしたりすると、そのザラザラが指によっても削られ意外に早くツルツルになる気がしました。本来の用途ではないことでフィルムの寿命を縮めることになることに、罪悪感を感じてしまっていましたが、一旦貼ったものをどうすることもできず、そのままでした。
ペーパーライクフィルムの寿命
ではペーパーライクフィルムの寿命はいったいどんな時なのかというと
ザラザラした面がなくなってツルツルになった時
というのが一般的であると思います。ただし書き心地としては低下するもののフィルムですので一定の保護効果はあります。アンチグレアのフィルムを貼っていると思えばそんなものかという程度です。そのため、剥がすと決めた時が寿命でしょう。
どれだけ貼っていた?
私は1年半ほど貼りっぱなしで使いましたが、すでに表面はツルツルです。それでも剥がさなかったのは「まだ使える」「まだまだ使える」と思い続けたからです。
私は文字を書くだけですので、貼っておけば、貼らないよりは書き心地はマシだろうという安易な考えから長期間そのままでした。イラストを描く人は感覚がもっとシビアだと思うので早めに限界が来ると思います。
剥がします
とうとう剥がします。剥がそうと思ったのはだんだん曇った状態の画面に耐えられなくなったから。まだ使えるかもという貧乏性が出てまだ迷っていましたが思い切って剥がすことにします。
剥がした直後の印象。何もつけていないiPadの画面は当たり前ですがキレイです。普通にこんなに鮮明だったのかと感動しました。やはりペーパーライクフィルムは画質をかなり落としていたのだなと実感しました。
そして、保護フィルムを貼っていない画面でペンを使用してみましたが、貼っていた時とほとんど同じ感触でした。フィルムを貼っていた方が少し引っ掛かりがあるような感触を得られていたのですが、ほとんど気になることもありませんでした。
やはり表面のザラザラがなくなった時が寿命で、それ以降は画面保護ぐらいしか存在価値はなかったのでしょう。
今後どうする?
iPadの手書きノートアプリ「Good Notes5」を使って、アイデアメモや日記を書いています。
ペーパーライクフィルムがない状態でペンを使用しても前述の通りそれほど違和感はないのですがやはり一度使うとあの感触が忘れられません。でもこのキレイな画面をまた曇らせたくない、元に戻したくないという気持ちにもなってしまいました。
色々検索していると「着脱式のペーパーライクフィルム」がありました。使う時だけ画面にフィルムを取り付けて使うものです。これはいい!探し求めているものはこれではないか!と思い、早速購入することにしました。
着脱式のペーパーライクフィルムの比較3選
iPad用のペーパーライクフィルムはたくさんの種類が販売されています。その中でも着脱式のペーパーライクフィルムはそれほど種類が多くありません。
私は第7世代の無印iPadを愛用していますので、以下の3種類の商品がありました。(最新の無印iPad第9世代にも使用できます。)
①エレコム iPad 10.2 第9/8/7世代 (2021/2020/2019年) ペーパーテクスチャ フィルム 紙のような描き心地 着脱式 ケント紙 ブルーライトカット TBWA21RFLNSPLL クリア
・ナノサクション採用
「何度でも着脱できる新素材“ナノサクション”を採用し、滑り落ちにくく快適に」とあるように端末に取り付ける際にマグネットは使用せず貼り付けるタイプ。画面との吸着面が従来品より厚み60%、幅30%スリムになってより密着するようになった
・持ち運び・保管のための透明ケース付属
②ベルモンド iPad 10.2 着脱式 マグネットタイプ ペーパー 紙 ライク フィルム ケント紙のような描き心地 (第9世代 2021年/第8世代 2020年/第7世代 2019年) 保護フィルム 反射防止 磁石 アイパッド BELLEMOND B0415
・マグネットで貼り付け
マグネット+滑り止め加工でずれを防止
・収納用クリアケース付属
・ケント紙のような書き心地 硬度3H
③ベルモンド iPad 10.2 着脱式 ナノサクションタイプ ペーパー 紙 ライク フィルム ケント紙のような描き心地 (第9世代 2021年/第8世代 2020年/第7世代 2019年) 保護フィルム 反射防止 アイパッド BELLEMOND B0614
・ナノサクション採用
こちらはマグネットは採用されておらず、ナノサクションのみで貼り付けするタイプ
マグネットタイプよりもより強力に貼り付けられる
・収納用クリアケース付属
・ケント紙のような書き心地 硬度3H
比較して気づいたこと
着脱式のペーパーライクフィルムは書き心地の選択肢がない
普通に貼り付けるタイプのペーパーライクフィルムだと、同じ銘柄の商品でも硬めや柔らかめなどのか着心地を選択できるものもありますが、着脱式となるとその選択肢は無くなります。
端末に貼り付けるのにマグネットタイプ、ナノサクションタイプがある
しっかり貼り付けられるのは「ナノサクション」タイプです。マグネットタイプはつけ外しをひんぱんに行う方に向いているようですが、マグネットで蓋をするタイプのケースを使用している方はフィルムのマグネットとケースの蓋のマグネットがくっついて面倒なことになることもあるようなので注意が必要です。私はナノサクションタイプにしようと思いました。
ベルモンドの着脱式ペーパーライクフィルムは取り付け方法が違う2種類あり
ベルモンドのペーパーライクフィルムは端末への取り付けがマグネット+ナノサクションタイプとナノサクションのみタイプの2種類あり。(商品には「ペーパータイプフィルム」と表記)
フィルム自体は同じのようで書き心地のタイプは両方とも「ケント紙」タイプです。着脱式ではないペーパーライクフィルムには
・イラスト用
ケント紙 上質紙 ブルーライトカット
・文字用
さらさら しっかり
と計5種類があります。
着脱式のペーパーライクフィルムには「ケント紙」タイプのフィルムが採用されています。ケント紙タイプはイラスト用で書き心地は硬めとのことなので文字を書く方にも問題ないと思います。
どれを買うか迷いましたが、硬度の表示があったことと耐久性に関して「スタイラスペンで5000回の筆記試験を行っても、フィルムの劣化はほとんどありません。」と説明書きがあったことが決め手で③のベルモンドの着脱式ペーパータイプフィルム「BELLEMOND B0614」を試してみたいと思います。
ベルモンド着脱式ペーパータイプフィルム「BELLEMOND B0614」
購入したので早速開封していきます。
・厚めのクリアケースが付属しており、初めから収納されていました。持ち運び時にもこれに入れておけば傷む心配はないです。
・画面に粘着するタイプではないのにもかかわらず、クリーニングキットとしてクリーニングクロスやウェットワイプ、埃除去シールが付いてきたのは良心的だなと感じました。私は常用しているクロスで埃を拭き取るだけで貼り付けたのでこちらは保管させてもらいます。
取り付けは簡単。画面の上に置いてナノサクション部分を軽くなぞり画面に固定させるだけです。保護フィルムを貼る時のあの緊張感はありません。
フィルムの質感は?
貼り付けるタイプより今回購入した着脱式の方が厚みがあります。つけ外しする際の取り扱いを考えると確かにこれぐらい厚みがある方が良いと思います。なので透明度は悪くはないものの、以前使用していた貼るタイプよりは劣ります。これは仕方ないですね。手書きで使用する時のみ使用すると割り切るための着脱式ですから。
書き心地は?
やはりペーパーライクということなので、ペンの滑りも自然となり書きやすいです。滑りすぎず引っかかり過ぎずかけるというのがペーパーライクフィルムの最大のメリットですね。
以前の貼るタイプと比較しても遜色ない書き心地です。画面の端もしっかり書くことができました。
取り外しも簡単
取り外しは端からゆっくり剥がすだけ。あとは付属のクリアケースに収納します。
まとめ
・手書きがメインの人でない限り、ペーパーライクフィルムは着脱式がベスト
画面を指で操作することで、ペーパーライクフィルムのザラザラした画面がどんどんツルツルになっていくので、それほど手書きしない人は着脱式にすることで普段はきれいな画面でコンテンツを楽しむことができるでしょう。
・貼っておくタイプと着脱式に書き心地の大きな差はなし
着脱式の方がフィルムの厚みがありますが、書き心地に大きな差はないと感じました。
・取り扱いに特別な注意はいらない
取り扱いしやすい厚みがあるため、常時貼るタイプのフィルムを貼るような緊張感は要りませんし、つけ外しに関して特に気を使うようなことはありません。外したあと汚れないようにきちんと収納用のクリアケースに入れることぐらいです。
気になるのは耐久性ですが、普段の使い方で使い込んでまた報告できればと思います。
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